前回までは、カラーやパーマの基礎知識について
お伝えしてきました。
今回は、
多くの方が関心を持っている
「トリートメント」について
• 何のためにトリートメントを行うのか?
• どうやってトリートメントを使うのか?
• そもそもトリートメントって必要なのか?
という内容に絞って
お話ししていきます。
本来、トリートメントの役割とは、
• 髪の内部に働きかけて、
• 髪のダメージを補修し、
髪を「健康な状態に近づける」ことです。
よく勘違いをされる方が多いのですが
トリートメントをしたからといって、
傷んだ髪が元のまっさらな健康な髪に
戻ることはできません。
まず髪の構造を簡単にお伝えすると…
健康な髪の毛とは、
「髪の内部が主成分のタンパク質」
で、満たされている状態です。
しかし、ダメージを受けると
タンパク質はどんどん外へ
流れ出てしまいます。
タンパク質が流れ出て
傷んでしまった髪は、
もう二度と元の健康な状態には
戻らないのです。
だったら、トリートメントしても
意味がないんじゃないの?
そう思われるかもしれませんが、
決してそうではありません。
傷んだ髪をそのまま放置していると
傷んだ部分からどんどんタンパク質が流出し
ダメージがさらに進行してしまうのです。
髪のダメージの進行を防ぐためにも
トリートメントを定期的に行い、
髪の内部にしっかりタンパク質を
補給してあげることが大切です。
一度傷んでしまった髪は
生えたての健康な状態に
戻ることはないけれど、
トリートメントをすることで
髪が健康な状態に近づく
手助けをしてくれます。
トリートメントとリンスの違いは?
トリートメントとリンスの成分に関しては
ここではあまり詳しく触れませんが、
「一般的」には、トリートメントとリンスでは
成分や役割の違いはほとんど無いと
言われています。
ですが、
「毛髪科学の原理原則」の観点では
トリートメントとリンスには
大きな違いがあります。
その違いを分かりやすくお伝えすると、
• リンスは髪の表面に働きかけるもの
• トリートメントは髪の内部に働きかけるもの
になります。
トリートメントとリンスは
それぞれ「目的が違う」ので、
どちらか一方を行えば良い
という訳ではありません。
特に、50代以降、
60代、70代、80代と
年齢とともに変化していく髪には、
トリートメントとリンスの
両方が必要になってきます。
そしてトリートメントもリンスも
正しい順番で行う必要があります。
「正しい使い方」は
メーカーによっても違うので、
詳細は販売店か今通っている美容院で
確認をしてください。
余談ですが、
今通っている美容院が
信頼できるかどうか判断するためにも、
「トリートメントとリンスの
違いって何ですか?」
と、質問してみるのも
良いかもしれません。
「毛髪科学の原理原則」を
理解しているお店であれば、
丁寧に教えてくれるはずなので
ぜひ試してみてください。
トリートメントの正しい使い方は?
①シャンプーで髪と頭皮を清潔する
②トリートメントで髪の内部に栄養を浸透させる
③リンスで髪の表面を覆い保護する
メーカーによっても様々ですが
基本的にトリートメントは
この順番になります。
リンスとトリートメントの順番を
逆にしてしまうと、
髪の内部に働きかけづらく
なってしまいます。
分かりやすく覚えるためにも、
「栄養を入れてから蓋をする」
このようなイメージで覚えておくと
良いかもしれません。
頻度は、週に一度を目安に
行ってください。
そして、使用量も正しく守って
髪に塗布することがとても大切です。
少なすぎても効果がありませんし
多すぎても意味がありません。
何ごともでもそうですが、
「正しい使い方」をしなければ
効果を最大限に引き出すことは
できません。
トリートメントも同じように
各メーカーによって使い方は様々ですが
必ず「正しい使い方」があります。
もし、現状のやり方が
「何となくやっている…」という場合には、
しっかりと「正しい使い方」をするだけで
必ず効果が変わります。
ぜひこの機会に見直してみてください。
トリートメントは今のあなたの髪を
健康な状態にする手助けをしてくれる
万能な手段の一つです。
ダメージを受けてしまった髪も
これから生えてくる髪の毛も、
健康な状態を維持管理するために
「正しい使い方」でお手入れをすると
今以上に良い結果が得られるはずです。
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Authen(オーセン)