年齢とともに髪にボリュームが出なくなり
「パーマをかけて髪をふんわりさせたい!」
そう思う方が多いです。
けれど、安易にパーマをかけることは
逆効果になってしまいます。
- 「パーマをかけたけど、思うようにまとまらない…」
- 「ボリュームを出そうとパーマをかけたけど、ボリュームというよりただ横に広がっただけな感じがする…」
- 「ふんわりさせようとパーマをかけたけれど、パサつきがひどくなって扱いにくい…」
あなたも1度くらいはこのような経験が
あるのではないでしょうか?
パーマは正しく活用すると
その後の扱いがとても楽になります。
しかし、間違った活用をすると
どうやっても形が決まらないほど
その後の扱いが悪くなります。
今回は、活用次第で効果がまったく変わってしまう
「パーマ」についてお伝えしていきます。
パーマをかけてはいけない髪とは?
そもそも、
髪のボリュームをアップさせる方法として
パーマをかけることは、適切ではありません。
また、
後頭部が割れてしまうのを防ぐために
パーマをかけることも、適切ではありません。
しかし一般的には、
髪のボリュームをアップさせるためや
後頭部が割れてしまうのを防ぐためには、
「パーマをかけることが一番効果的」
と考えられています。
しかし、このような短絡的な考えでは
あなたが本当に得たい「素敵な髪型」を
手に入れることはできません。
せっかく大切な時間とお金を投資して
パーマをかけたのに、
毎日のお手入れに手間がかかり
扱いにくくなってしまっては
本末転倒ですよね。
ましてや髪が傷んでしまっては
何のためにパーマをかけたのか
わからなくなってしまいます。
オバさんパーマと大仏パーマ
ではなぜ、
髪のボリュームをアップさせるためには
パーマをかけることが一番効果的。
という考えが、こんなにも
世の中に浸透したのでしょうか?
あまりよく知られていない理由の一つに
「カサ増し」という考え方がありますが、
その考え方が大きいからです。
肉や魚などはメインとなる料理に
欠かせない食材ですが、
たくさん使うとその分家計に
響いてしまうのが難点ですよね。
しかし、単純に食材の量を減らしてしまうと
満足感が得られない食事となりますよね。
そこで、肉や魚などの食材を
よりリーズナブルな食材に置き換えたり、
何らかの方法で増やしたり、
実際の量は変えないまま
見た目だけを多く見せることを
「カサ増し」と呼びます。
また、紙幣を例にしてもわかるように、
「新札の千円札100枚」
と、
「使い回された千円札100枚」
当然、見た目は
「使い回された千円札100枚」の方が
多く見えますよね。
「パーマをかけるとボリュームがでる」
という考え方も上記と同じで、
「まっすぐストレートな髪」
と
「ウエーブやカールをつけた髪」
双方では、「ウエーブやカールをつけた髪」の方が
見た目は多く見えますよね。
だから、パーマをかけた方が
ボリュームがアップする。と、
考えられているのです。
しかし、これらの考え方は
パンチパーマやドレットパーマ、
スパイラルパーマやソバージュのように、
単にカサ増しできればいい髪型であれば
問題ありません。
しかし、加齢髪に対しては
「カサ増し」の考え方で
パーマをかけてはいけません。
なぜなら、
加齢とともに髪は細くなるからです。
その綿毛のような細い髪に対して
「カサ増し」の考え方でパーマをかけてしまうから、
チリチリの髪型やパサパサな髪質になってしまい、
まとまらなくなってしまうのです。
昔よく見かけた
「オバさんパーマ」や「大仏パーマ」も
「カサ増し」の考え方の代表例です。
ちなみに、それらのような髪型を見て
「美しい!素敵な髪型!」と思うのであれば、
今回の内容は受け入れられないと思うので
サラッと受け流してください…。
話は逸れましたが、
パーマをかけても髪がまとまらない理由は
その他にもあります。
- 髪質に合った薬剤を正しく選べていない…
- 髪質に合った技術が施されていない…
このように技術的な面でも
髪を傷ませてしまっていることが多いです。
だから、パーマをかける際には
薬剤が原因で髪を傷めることが多いので、
髪質に合った薬剤を選ぶことも
大切なのです。
パーマって、何?
そもそもパーマって何なのか?
そのメカニズムを知ることで
髪が傷む理由も理解できるはずです。
パーマは比較的、
複雑なイメージを持たれやすいです。
しかし、原理はいたってシンプルで
端的にお伝えすると、
「髪を溶かして固める」
このような原理になっています。
- パーマ液(A)を使って髪が自由な形になるように髪を溶かします。
- 次に、ロットという型に髪を巻きつけ形を整えます。
- 最後に別のパーマ液(B)を使って整えた形を固定します。
このような3つのステップで
パーマはかかるのですが、
どのステップで髪を傷めてしまうのか?
ということを理解することも大切です。
結論的には、すべてのステップで
髪を傷めてしまします。
- であれば、髪を溶かす際に
溶かしすぎてしまうと
髪はボロボロになります。
- であれば、形を整える際に
過度な力が加わわると
髪はボロボロになります。
- であれば、形を固定する際に
固め方の強弱によっては
思うような形になりません。
これらのステップが適切に施されていないから
せっかく時間とお金を投資してパーマをかけたのに、
- 「パーマをかけたけど、思うようにまとまらない…」
- 「ボリュームを出そうとパーマをかけたけど、ボリュームというよりただ横に広がっただけな感じがする…」
- 「ふんわりさせようとパーマをかけたけれど、パサつきがひどくなって扱いにくい…」
という結果になってしますのです。
また、白髪染めをしている髪に
パーマをかけるとなると、
さらに慎重に技術を施さなければ
髪が傷んでしまうのです。
そうならないためにも
自分の髪質をちゃんと理解してくれて
髪質に合った解決策を提案してくれる。
そんな信頼できる美容師さんを
見つけることが、
髪を傷めずにボリュームをアップさせる
唯一の方法かもしれません。
最後に、これだけは覚えておいて
いただきたいのですが、
パーマをかけることは
髪のボリュームをアップさせるための
「一つの手段」にすぎません。
むしろ、髪のボリュームをアップさせるには
パーマ以外の選択肢の方が有効的な場合が
多いですから…。
このことは覚えておいてくださいね。
今回はパーマの原理やパーマで髪が傷む理由を
お伝えしましたが、ご理解いただけたでしょうか。
次回は、一般的には無下に
されやすいですが、
髪を綺麗に管理する上で
一番大切といっていいほど重要な
「ホームケア」についてお届けしていきます。
ぜひ忘れずにチェックしてください。
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