前回までは、
「年齢とともに変化する髪質をキレイにたもつ秘訣」や
「パーマ・カラー・ストレート等の基礎知識」を
お送りしてまいりました。
今回は「毛髪の構造や成分」について
簡単にお伝えしていきます。
ちょっと専門的な感じに聞こえますが
とっても大切なことなので
最後まで飛ばさずにお読みいただければと思います。
今回の内容を理解して
あとはシンプルにケアケアするだけで
健康な髪質は手に入れられます。
また、髪が健康になれば
夏の紫外線も怖くありませんので
ぜひ参考にしてみてください。
毛髪の構造
毛髪の構造は3層に分かれていて、
表面から
●キューティクル
●コルテックス
●メデュラ
となっています。
内部の80%を占めるコルテックス
中間層のコルテックスは、
髪の内部を形作る組織で
とても重要な役割をもっています。
そのコルテックスの構造を
さらに分解すると…
1 フィブリル
2 マトリックス
3 細胞膜複合体(CMC)
4 メラニン
という構成になっています。
このコルテックスの構造を
人間の身体で例えると…
1 フィブリル=骨格
2 マトリックス=お肉
3 細胞膜複合体=血管
4 メラニン=肌の色
このようにイメージしていただくと
わかりやすいかもしれません。
艶と弾力のもと「マトリックス」
②のマトリックスは、
ケラチンというたんぱく質で作られていて
①のフィブリルの間を埋める役目をします。
また、②マトリックスは
間充物質とも呼ばれています。
この間充物質がなくなってしまうと
髪のツヤと潤いがなくなり、
痛みやボリュームダウンの
原因になってしまいます。
また、この間充物質が少なくなってしまうと
髪がスカスカな状態になってしまい
髪のツヤが損なわれてしまします。
そしてこの間充物質はパーマやカラー剤が
作用する大切なものなので、
スカスカに少なくなってしまうと
「パーマ液やカラー剤が反応しない
となってしまうことになります。
つまり、パーマがきれいにかからなかったり
カラーがきれいに染まらなかったり、
すぐにパーマが取れる原因や
カラーの色が落ちてしまう原因に
なってしまうのです。
そして何より髪にハリ、艶、コシが
なくなってしまうので、
パサつきの原因にもなり
健康な髪質ではなくなってしまうのです。
以前もお伝えした通り
一度痛んでしまった髪の毛は元には戻りません。
年齢とともに変化する髪をキレイにたもつ秘訣とは?~50代からの髪の基礎知識~
特に、ご新規のお客様からよく耳にするのは
「自分では髪の毛が痛んでいるとは思っていない」
ということです。
つまり、本人自身の髪が傷んでいるにもかかわらず
「自分の髪はそこまで傷んでいない」
と、勘違いしてしまうのです。
理想の髪型やボリューム感、そして髪のツヤが
なぜ実現でないのか?
ということを、根本から理解して
髪のケアをするのも大切です。
「思ったような髪型になれていない…」
という場合には、今日お話ししたことが
当てはまっていることがとても多いです。
今回の内容で気になったことや
分からないことがあった場合には、
ぜひ、信頼できる美容室で
聞いてみてください。
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